電子書籍を作ろう!(iPhone・iPad・Kindle)

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電子書籍の歴史

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日本では2010年が、電子書籍元年と言われています。

2010年に突如として電子書籍が現れたわけではありません。

米アマゾン・ドットコムのKindleやアップルのiPadの登場で、今でこそ電子書籍は注目を集めていますが、ここに至るまでには苦難の歴史がありました。

一般的には、読書用端末に向けて電子書籍を刊行する行為を電子出版と呼びますが、この言葉の定義はきわめて曖昧です。

KindleやiPadのような読書用端末に向けたコンテンツのことを言うのか、あるいはパーソナルコンピュータや携帯や電子辞書向けのものまでを含めて言うのか。

ブログやメルマガなどのコンテンツはどう考えるのか、インターネットを前提とするべきなのか。

考え方としてはさまざまでしょう。

まずは、出版社主体の電子出版に限らずに、パーソナルコンピュータやインターネットの文化から生まれてきた試みも含めて歴史をたどってみましょう。

電子出版は、パーソナルコンピュータというツールによって、個人でも可能なものとなりました。

1987年にアップルがHyperCardというオーサリングソフトを発表して、すべてのMacintoshにそのPlayerをバンドルしました。

HyperCardは簡単にプログラミング可能なオーサリングソフトで、このHyperCardでスタックと呼ばれるハイパーテキスト構造をもつ出版物が大量に作られるようになったのです。

コンピュータネットワーク通信であるBBS(いわゆるパソコン通信)経由で個人が作成したスタックが大量に流出していますし、日本スタックマガジン社による『Filo』というフロッピーに収められた電子雑誌が創刊されて書店の店頭で販売されています。

1991年にアップルが初のノートパソコンであるPowerBookを発売しましたが、これに伴ってこのマシンに向けた電子書籍としてVoygerのExpandedBookが発売されています。

ExpandedBookはHyperCardがベースとなったものです。

刊行物の代表的なものとしてはマイクル・クライトンの『ジュラシック・パーク』で、他にもベストセラーを含むさまざまな作品の電子書籍版が刊行されています。

稲垣足穂の作品をデジタル化した『TARUHO FUTURICA』は、1993年にボイジャー・ジャパンから刊行されたものです。

そして電子出版のDIY(Do It Yourself)的な道が開かれたのは、誰でも電子書籍を製作できる「エキスパンドブック・ツールキット」の発売によります。

日本では1994年に発売されたNECのデジタルブックが電子書籍用端末の最初のものですが、このデジタルブックは読書用の端末としてはまったく普及しませんでした。

フロッピーディスク経由でインストールされたものが、モノクロの液晶で表示されるというようなものです。

同時期にPCやMacintosh用のCD-ROMが数多く製作されました。

これはDirectorというオーサリングソフトを用いたもので、CD-ROMという形態のマルチメディアコンテンツがこの時期の電子出版の主役であったと言えます。

マルチメディアのCD-ROMは、読み物、写真集、詩の朗読などの、本に近い内容のものもありましたが、結局のところ、ビジネスとしての成功は見られず、日本においてもアメリカにおいても、インターネットの時代にほぼ姿を消してしまいました。

1993年から1994年にかけてのことです。その後、アメリカで第一次ebookブームが起こります。

MicrosoftとAdobeがそれぞれebookのビュアーソフトを開発して、インターネット上で電子書籍のコンテンツを購入できる仕組みが用意されました。

読書用のハードウェアも数種類が発売されています。NuvoMediaのRocket eBookがその代表的なものです。

このような動きを背景として、日本では1998年に「電子書籍の普及を目的とする電子書籍コンソーシアム」が結成されました。

発起人企業はオーム社、角川書店、講談社、シャープ、出版ニュース社、小学館、NTT、日立製作所、文藝春秋です。

電子書籍の規格標準化や著作権の問題の議論もこのときになされています。

また、実際にコンテンツを読者に向けて発売する「ブック・オン・デマンドシステム総合実証実験」が、通商産業省から8億円の補助金を受けて行われました。

シャープがアメリカのRocket eBookを参考に、「ブック・オン・デマンドシステム総合実証実験」向けのモノクロ液晶を備えた電子書籍用端末を開発しましたが、活字系のコンテンツもテキストではなく画像での提供であるとか、自動販売機のような機械からインストールして購入しなければならないなどの使い勝手の悪さという問題点がありました。

結局この時期にも、アメリカでも日本でも電子書籍がビジネスとしての成功を収めることはありませんでした。

そして「ブック・オン・デマンドシステム総合実証実験」は2000年1月末に終了、「電子書籍の普及を目的とする電子書籍コンソーシアム」も解散となっています。

その後、マンガのネット配信を主な業務とするイーブックイニシアティブジャパンと、活字系のコンテンツを配信する電子文庫出版社会が誕生しています。


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